「定年退職してから、自分の人生の終え方を考えはじめるようになった。」
「自分の子どもはもちろん、孫も成長し、自分の今後をまじめに考えはじめた。」
このように、自分の人生の終着点について考えられる方が、近年増えてきています。

■そもそも終活とは
そもそも終活がどういったことをさす言葉なのか、いまひとつ釈然としないという方も少なくないのではないでしょうか。
それもそのはず、終活という言葉は2012年に流行語となり、広まってはいますが、まだ定着した言葉とはいえない比較的新しい言葉だからです。
「終活」とは、「人生の終わりのための活動」を省略した言葉です。
ここでいう「人生の終わりのための活動」とは、非常に多岐にわたるものです。
多岐にわたる「人生の終わりのための活動」ですが、共通していることがあります。
それは、「自分らしく、そして自分の大切な家族のことについても考え、自分の最後について向き合って考えていく」ということです。
こうして自分の人生の最後について、考え、行動することを「終活」というのです。

■終活の具体例
それでは、終活にはどのようなものがあるのか、その例をいくつか具体的にみていきましょう。

・相続についての検討
ご自身でお持ちになっている今の財産について、その処分を検討することをさします。
お金は非常にデリケートな問題です。
まことに残念なことですが、遺産をめぐって家族同士がトラブルとなる、いわゆる「争族」となるケースは少なくありません。
ご自分のいないなかでご家族間のトラブルがおきないように、相続について考えることはとても大切なことなのです。

・医療行為についての検討
いまや医療技術はめざましい発展を遂げており、日本の平均寿命も格段と長くなりました。
しかしながら、健康な状態で長生きできるとも限りません。
場合によっては、延命治療などが施されるケースもあるでしょう。
自分の意思が伝えられなくなる前に、そのような状態になったらどうしてほしいのかを考え、家族に伝えておくことは、有意義なことだといえるでしょう。

・葬儀やお墓についての検討
ご家族との別れの場である葬儀や、ご自身のまさに最後の場所となるお墓についても、自分らしい最期のため、そして家族のために考えておく必要があるでしょう。
現在は葬儀の様態も多種多様になっているため、ご希望に沿うご葬儀がきっとみつかります。

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