従来の祭壇では、伝統的に白木祭壇が用いられてきましたが、白木祭壇は使い回しにもかかわらず費用が高く、葬儀費用に不満を持たれる場合がありました。そのため、近年ではお花で飾られた花祭壇が選ばれる事が増えています。以前は生花で祭壇を作ると高額な費用が必要でしたが、現在では葬儀社や生花店の企業努力等で費用を抑えた祭壇の製作が可能になりました。厳粛な雰囲気がある白木祭壇と比べ、花祭壇は明るいイメージがあり、小規模から作る事も可能ですので、スペースが限られた自宅葬にも適した祭壇です。
お葬式の花というと、白い菊の印象がありますが、洋花をふんだんに取り入れたり、赤やピンクなどの色花が使われる事も珍しくありません。具体的なお花の種類を指定しなくても、故人が好きだった色などを希望して指定する事ができます。一般的に女性であれば、明るく温かみのある赤系統の色味のものを、男性であれば落ち着きがあり涼やかな青色を選ばれる方が多く見られます。